覚醒からの道⑥

今回のコースでは、不思議な出来事が沢山起こりました。
その中でも一番信じられない出来事をお話したいと思います。

最終日、私は一人行動でしたが、帰りに寄ったワンネス・ユニバーシティからちょっと離れた場所にあるアンマ(女性の聖者)のお寺までは同室のメンバーたちと一緒でした。そして夜中のフライトではまた一緒になる予定でした。


帰りのフライトはバンコク乗り換えでしたが、搭乗するとほぼ満席なのに私の右隣りの席が空席です。私が通路側、窓側が空席です。
私の後ろの席は同室だったJ子さんという50代の関西の方でした。
ちょうどアンマのお寺で彼女のメッセージが来て伝えたいと思っていたのでラッキーでした。「これから人生が激変するから、もし恐れを感じても神様の言うことだけを信頼して飛び込むように」(はっきりわかりませんが離婚されるような感覚でした)後ろを振り返って伝えました。彼女は天界をクリアしたようで、「気持ちええとこへ行ってブッダや!と思ったら千葉さんやったわ」と笑っていました。ひと足先に私が着いていたのでしょうか・・・。 
私の隣りが空席なので「きっとこれから運命の人が来るんだよ〜」と冗談を言いあっていました。

さて、出発間際になって私たちの通路をはさんで飛行機中央の席にインド人の両親と女の子がすわっており、私の窓側が空席だとみると、「女の子をそこに座らせてくれないか」みたいなことを言うので、子供だから窓から外を見たいのだろうな、とOKしました。
髪の毛をひとつに後に三つ編みにして、額には赤い印をつけていました。
英語を流暢に話せて聡明なんだろうな、上流階級なんだろうなという印象です。
年齢は15歳、名前は「アクシア?」聞き直すと「アカシュア」のように聞こえました。

彼女が話しかけてきます。
「私は前からあなたのことはわかってたわ、人々とは違っていたから」
(空港の待合場所では坊主だから目立ったのだろうな)
ナガサキヒロシマ、悲惨な出来事が日本を襲ったけど、ついに新しいブッダがあらわれて日本を救うの」(映画かドラマの話かな、ミロク菩薩のことか?)
「日本と中国は近頃、なかなかいいのよ」(電化製品のこと?)
「私は世界のあらゆる国で起こっていることがわかるネットワークを持っているけど、あなたは?」(パソコンのソフトか何かでニュースがわかるってことかな?)
そして彼女もベジタリアンミールで二人で一緒に食べていましたが、ボール状のパンを「これはちょっとおかしいの」といってフォークを突き刺してコップの上に置きます。
(パンを知らないのかな?)
「タイで何かするんでしょう?」(先月行ったけど、今回はトランジットだけだよ、と答えました。)
彼女は本を持っており、英語の本で「OLIVERとなんとか」と書いてあったような気がしますが、白い服を来た人がイラストにあり聖書みたいな本かなとチラチラのぞきました。
私は英語力がイマイチでところどころを理解しています。

そんなこんなで食事が終わり、私はトイレに行った後うとうとします。しばらくしてアカシュアは私をまたいでどこかへ行きました。私は眠くなり両親のところへ帰ったのだろうと思いました。
私は夢をみてます。右側に神々のような暖かいエネルギーを感じ、心から幸せな気持ちです、そしてアームを上げて右側に倒れて神様に寄り掛かるように少し寝ました。ふと、「あ、あの娘が帰ってくるかも、」と思って起き上ると、あっという間でもう着陸のようでした。
インド人の両親のところをみると、両親は黙ってシートに座っていますが、あの娘はいません。あれ?と思って周囲をみてもあの娘はどこにもいません。両親は顔色ひとつ変えずに平然と座っておりその不自然さに何だろう??と思っていると、後ろのJ子さんが「ねえ、あの娘、いてないよね?どこいったん?」と聞いてきます。「私がトイレに行ったときはもういなかったん」と言います。「そうだねえ、どこにいるのかなあ」(バイバイくらい言いたいのに)
そしてすぐ着陸し、みんなが荷物を取り出して一斉に通路にぎっしり並びます。私とJ子さんが両親をみると、何と!!両親が席からこつ然と消えています。あの混雑をすり抜けるなど不可能です。J子さんがパニックで「なんなん?ありえへん!ありえへん!」と叫んでます。
私は何か起きたかようやく悟りました。あの娘とのいろんな会話がよみがえってきます。


あの娘はバガヴァンですべてメッセージでした。パンは地球をあらわし、フォークはシヴァ神などの持っている武器で三つの先端が愛、智慧、行動をあらわし煩悩を突き刺すのです。
「アクシャ」という名前は「アカーシャ」のことでサンスクリットで第五元素の「空」、ヨガの教典、ウパニシャッドではアートマンという「純粋意識」「宇宙意識」のことを言います。
日本から新しい文明が始まるということは、舞の考案者で作家の千賀先生や占星術の松村先生など多数の方が著作などでおっしゃっています。つらい歴史を乗り越え真の和を世界に広げることができるのは日本だろうと!
日本と中国に関しては目覚める人たちが増えているということではないのかと思いました。真意のわからないメッセージもありますが、私はあまりのことに毛布を被って声を出して泣きました。そして思い出すと、しょっちゅう斜め前の外人女性が私を振り返ってヘンな目でみていたのです。私とJ子さんだけにみえてほかの人にはみえていなかったのかもしれません。J子さんは神様の存在を確信する必要があったのはないでしょうか。私は空席に語り掛けているヘンな人だったのでしょう。


バンコクの空港ではJ子さんが同じフライトのメンバーに興奮して話しています。みんなはみじんも疑う様子もなく感動してくれて喜んでくれて、本当にそれはうれしかったです。


バンコクからの成田行きでは私の左側の席が空席でした。
出来すぎた話ですが、アンマ(女性の聖者)がいました!
夢うつつで手をつなぐと、意外にごつごつしていて見透かすように「私の手は労働者の手なのよ」といいます。
愛する人たちにごはんを作るから」
私はぎくっとしました。私は何人かの人に「食」にかかわる仕事をするなどと予言されているので。ほんとに愛に満ちたらそんなこともするようになるのでしょうか。
トイレに立った時、日本に帰る仲間たちはすやすやみんな眠っていました。まるでアンマのエネルギーに包まれているように感じました。
後でたずねると「いつもは辛い飛行機がまったく辛くなかった」「安らいでいた」と言っていました。


私は内側に二人を連れて日本に来た、大げさですが、そのような感覚です。
実は帰りのインドのホテルで日本の住所を尋ねられた時、一切何も浮かんできませんでした。呆然とした後に手帳をみてようやく思いだすことができました。成田空港ではおにぎりを買おうとしてお金の使い方も忘れていました。これをあれと交換するのだ、と言い聞かせて一所懸命買いました。これまでの概念がすっかり壊されてしまったことを感じました。そしてすべての人が愛おしくてたまりません。バスや電車に乗っても子供のようにただうれしくてはしゃぎたくなります。隣の人にも話しかけたくてしょうがありません。帰ってあまりの寒さにお風呂を湧かしましたが入った時、「これがお風呂というんだ」という言葉がでてきました。これまで真の意味でお風呂を味わってこなかったのかもしれません。このようにただの変な人として生きていけるか不安がありますが、神の導き通りに進むしかありません。
そして帰ってきて、新しいチャレンジがさっそく来てます。
ダーサジ(僧)が言っていました、「覚醒はゴールではなく駅です」と。
ただの駅なのです、そしてすべての人の旅はずっとずっと・・・・続いていくのです。

それは誰しも同じですが、もし本気で今の世界を変えたかったら、みんなでこれまでの意識を捨てて目覚めていく必要があります。
意識が変容すると人に影響を与えることができます。人々の目覚めを助けることができます。
自分の心の平和が家族や友人、同僚に伝わる、誰との関係性においても不調和がなくなる、競争もエゴもなくなる・・・・それが世界が平和であることの原点となります。

みんなの力が必要です。
力を合わせることで、今は目覚めている人が珍しいかもしれませんが、そのうち目覚めていない人が珍しくなるでしょう。
今の苦しみに満ちた世界から、喜びの世界へと変るために。
共にころげて泣いて、そして笑っていきましょう