南仏/ミネルヴ

13世紀頃、魂の再生を信じるカタリ派キリスト教の異端として弾圧を受けた。
逃れ逃れて、その最後の抵抗拠点がミネルヴ。


山あいの小さな村。
フランスで最も美しい村と言われている。


人が住んでいるのに人の気配がない。
今は静かで平和な美しい村。


結局、カタリ派は降伏することとなる。
全員が教えを捨てることを拒否し、自ら火の刑に、燃え盛る炎に飛び込んだ。


弾圧し、弾圧され。
苦しめ、苦しめられ。


人類は未だその繰り返しの中にいる。

せめて、せめてできることとして自分のところで終わりにできることは終わりにしたい。
暴力はもちろんのこと、心に巣くう怒りや憎しみや嫌悪や嫉妬・・・・。
やられたらやりかえせ、じゃなく。
イヤミでなく、心から愛で返せたらどんなにいいだろう。


カタリ派にとってハトは重要なシンボル。当時それらは、今日私たちが考えるように、「平和」を意味していた。もっと正確にもっと微妙な概念でいえば神の愛の中に「恩寵」が存在することを意味していた。魂は自由に天に向かって飛翔する。