胎動

chibayuko2006-08-16

胎動っていうと、しあわせな感じするよね。
私も4人の子どもを産みましたが、お腹の中でぽこぽこ動くと「ああ、生きてる!」「元気!元気!ハッピー!」と思って過ごしていました。

パラマハンサ・ヨガナンダの講和集で
「胎動は人間の肉体に転生しようとしている魂が、過去を思い出しては苦しみもがいているのだ」とあり、
最初はぎょっとしたけど瞬間、腑に落ちました。

私も、産まれた時から「うんざり」していたから。

これを言うと家出少女の「生まれてくるんじゃなかった」発言のようで、「馬鹿野郎っ」(平手打ち)したくなるようですが、ちょっと違う。
だからこれを言うのは相手によってはむずかしい。

たぶん、私は古い魂で、何度も何度も学びなき愚かな人生を繰り返してきたから、最後の方でちょっとは信仰や修行をしたのかもしれないけど、「また人間やるのか・・・・」と思ったら本当にうんざりして失望したのかもしれない。

産まれても泣かなかったし(呼吸したくなかった?)口もずっときかなかったし(障害児では?と検査に連れて行かれた)、よくひとりでうつむいて座っていた、と聞いて「何て暗い幼児だったんだろう・・・」とは思っていたが。

私はすべてのベースとなるこの絶望感が何なのか知りたくて数年前にインナーチャイルド療法も受けたことがある。
あの時胸に甦った強い悲しみには本当に驚いた。
でもその時は、親に虐待されたわけでもなく捨て子だったわけでもなく・・・・これといった原因はわからなかった。

今思えば神と分離してしまった、神様が見えなくなってしまった悲しみだったのか。
だから幼児の私は「空の神様どこへ行く〜」と歌ったのだ。

ここ最近いろんなことが繋がってきたけど、世間のみんなは心から楽しそうなのにどうして自分はこうなんだろう、と悩んだこともある。

あ、それで胎動のことだけど、人間は自分の子どもは自分のものって思いたくなるけど、やっぱこれは全然違うんだな。
私も、子どもたちも、学び残したことがあってここへやって来た。
同じ教室の「仲間」みたいなもんなんだな。
これは両親と自分も同じ。
そして、道ですれ違う人も、すべての人も同じなのであった。

喧嘩したり意地悪しあったり思いやったり・・・愛を学びながら、みんなで次の学年へ進まなければなりませんな。