退職を前にしてひとあばれ

10年近い会社員生活も残りわずかとなってきました!
退職金や有給の確認をする中で「ちょっとそれはないなあ」という待遇が気にかかり、これまで不満に思っていたこともこの際、改善してもらうおうとに同じ派遣社員のみんなからも意見を募り、自分の名前で要望書を作り、派遣先、派遣元、すべてのエライ人たちにメールを出してみました。

どうせ辞めるんだしコワイものはなし、残る人たち、これから働く人たちのための改善になればよいなあという思いと、結果はどうあれ、行動する、声をあげることの大切さを感じていただけたらなと思ったのです・・・。
こんな私にできることといったら「ひとあばれ」することくらいです。


結果、なんたって「事なかれ主義」の超保守的な社風なので、正直、どえらいことになり、上司の管理責任も問われ、管理職の会議でもかなり取り上げられたようです。
派遣元も慌てて飛んできてくれて、幹部の皆さんと私と話し合った結果、ほとんどは改善に向けて検討してくれるということになりました。
直属の上司にはひとことも相談しなかったので管理責任をかなり問われたらしく「稚拙で乱暴なやり方だ」と責められました。
今までの経験上、この会社では面倒なことには誰も動こうとはしてくれない、ましてや末端の人間の意見なんて見向きもしないことをよく知っていたので、自分としては最も捨て身で効果的な方法をとったつもりでした。
それでも、改善策がとられるとなると、ほかの社員さんからも「自分も行動してみようと思った」とか、管理職の中には「チバさんは正しい、陰ながら応援しています」と言ってくださる方もいて、声を上げてみてよかったなとは思います。


私は最初権利を勝ち取るための「闘い」だと思ったのです。
でもふと、「違う!」「勝ち負けではなく愛だ!」と思いました。
愛をもって事に当たろう、みんなのために心から感じたことを心から表現しよう、その結果は受け入れよう。
そう思ったら、協議の場でも皆さん暖かく乱暴者の私を受け入れてくれて、ある意味、和やかに、お互いが良くなるためのお話ができたように感じ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。


あとは目一杯仕事のこと、きちんとやり遂げて、言いっ放し、やりっ放しにならないように、会社を去るその日まで頑張りたいと思います!