カンボジア、タイへ


ネパールが天と地と私たちすべての調和を感じた縦軸の旅だったとすれば、カンボジアとタイは「わたしたち」を感じる横軸の旅でした。
アンコールワットは美しくひっそりとした聖地の息吹を感じる場所でした。
けれどもヒンドゥー教と仏教との争いで美しい仏像の首から上が破壊されている箇所があり、わたしたちの醜い闘争の歴史をありありと感じました。美しい仏像を壊すことが信仰でしょうか。正義を主張し殺しあい憎しみあっているのがわたしたちの現状です。
またわたしたちの貧富の差・・・・。
カンボジアでは貧しい人たちがまだまだ多く、乞食の子どもたちが必死で追ってきます。
欲しくもないみやげ物を押し付けてきます。
一方で、貧しい人たちが誇りを持って収入を得ることができるように援助を行っている団体の活動もありましたのでできるだけそのような店で買い物をするようにしました。
私のバンコク在住の友人は日本でリストラにあい就職が非常に困難でしたが、海外に活路を見出し、バンコクで働くようになりました。彼女が以前に紹介された読売新聞を見せてもらいました。「働ける場所がありうれしい」という彼女の言葉。
また、ツアーでご一緒したタイで働く67歳の日本人男性は「この年でも必要とされ働けることがうれしい」とおっしゃっていました。
すべての人たちが誇りを持って元気に働ける社会になりますように。
しかも欲しくもないものを売りつける商売ではなく、みんなが欲しいもの、すてきなもの、喜びを提供していくことが仕事ならなお素晴らしい・・・。

カンボジアやタイでもマッサージが日本よりだいぶ安く、アロマやタイ古式マッサージで旅の疲れを癒しました。
最後はやはり人の手が必要なんです。

国境もなくなればどんなに移動がスムーズでしょう!並ぶたびにそう思いました。

世界を変えるのは容易じゃなくても向かっていくことだけはやめたくない。

川の写真は今氾濫しているチャオプラヤ川、私も浸水箇所はじゃぶじゃぶ歩きました。早く収まることを願うばかり・・・・ライニングブッダの写真には小さなオーブが写りました。