覚醒への道 (インドにて)①

山がそこにあるなら・・・頂上に登りたいと私は思う。頂上からの景色は地上では得られない、その景色をただただ、体験してみたい。


私が人生で望むもの、それは「解脱」。
そういえば大げさですが、イエスブッダや歴史に残る聖者たちはどんな境地だったんだろう?
ヨーガの道に入ってからはヨーガの聖者たちの本を読んで、その智慧の深さ、懐の深さ、愛の深さに酔いしれ、「そんな境地に自分も達してみたーい!」と憧れるようになりました。
インドのヨーガの師匠に聖名(おそらく霊視による)をいただいたとき、封を開けると「PARAMA SHIDI DEVI」(解脱の女神)とあり、驚きました。
これはどうしようもない私の性のようで、私は貯金が底を尽きようと途中で命を落とそうと、人間として最上の状態へと向かいたいのです。


今回インドに行ったのは、聖者アンマバガヴァン(ご夫妻の聖者)のやっている学校、ワンネス・ユニバーシティでの一カ月のディープニング・コースです。これは覚醒を目指すコースで世界中から人々がやってきます。
教え、瞑想、儀式、実技、朝から晩までその連続です。その中でギヤーナ、バクティ、カルマ、ハタ、様々なヨーガも行われます。


過去においては解脱に至る密儀伝統は一般の人々に明かされることがありませんでした。途中で様々なパワーを得ることもあり、その誤用を避けるためにも、師匠が真に伝える価値があると認める優れた弟子にしか伝えてこなかったのです。


アンマバガヴァンは惜しみなくその教えを伝授してくれる聖者たちです。
それくらい今、世界は切羽詰まっている状態といえるのでしょう。
私たちの意識レベルを上げるために「ディクシャ」という宇宙エネルギーの伝授を世界に広げています。
日本でも行われている2日間のコースを受けるだけでインドのコースに参加することができます。コースでもかなりマニアックな世界が展開されていき、私などはもううれしくてたまりません!


さて、今回は単独での参加でした。
出発時ひとり成田空港で「別れ寿司」を食べました。
何かあって帰ってこれなくてもいいや!の覚悟で全身全霊でひと月、できる限りの沈黙を守り、自分自身に向き合う決心をしていました。


トランジットのバンコクの空港で、チェンナイに向かう日本人の団体の中に知っている方を見つけ、簡単にご挨拶しました。同じコースに参加する皆さんのようでした。
ひと月の間に私たちに何が起きるのか・・・・その時の私たちは知る由もありませんでした。(続く)