まぼろし教室

土曜日にヨーガの横浜教室へ行った。
予定時間に行ったら、そこの部屋には何にもなくなっていた。
ドアが開いていたので、「こんにちは〜!」と開けてみると、見事に何もなくなっていた。
まぼろし教室」だ。


いつもまぼろしはそこにある。


松村さんの講座を受けに行く時、そのビルはオートロックだったので、部屋番号を押してロックを解除してもらわなければ入れない。
不思議なことに私は何度も行っているのに、いつまでたっても部屋の番号を覚えられなかった。
誰もいないビルの玄関でずっとたたずむ。
頭をひねって手帳を開いてもびっくりしたように何も書いてない。
「ああ、あれはまぼろしだったんだ。私は二度とあの部屋に行くことはできないのだ」と思うことがよくあった。
たまたま同じ講座を受けに来る人が来て、無事ロックが解かれるまでぼうぜんとしていた。


あのヨーガ教室もまぼろしだったのか。
先生もちこちゃんもみんなもどこかの世界から来て去っていったのか。


幸い、現実的には先生の携帯番号が残っていて、私が岩手に帰ってお休みしているあいだに教室をお引越ししていたことがわかり、待っていていただいて授業が受けられました。

滅多に携帯電話も新しく連絡先を確認したり、入れ直したりしてないので、それも少し反省しました。
いつも、「縁があったらまた会える」と思っているので、私はやたら連絡先を聞かないのです。

でもやっぱり・・・・・私に見えるこの世界は、一瞬のまぼろしにはちがいないよ。
みんな、いつか消えてしまうのです。


※もうひとつ、うちから駅への○○バスに「まぼろしバス」もあります。
道路がすいている日は無情にも予定時刻のとっくの前に通り過ぎてしまうのです。
予定時刻にバス停に行って真剣に待ち続けると30分たっても来なくて、「まぼろしバス」を待っていたんだ、とようやく気づきます。
だから、いつも、だまされやしないかと悲しい気持ちで、びくびくしながら待っているのです・・・・。