原稿のゆくえ

去年、私は初めて原稿を書いてみた。
それは、「U子再び子供に会うの巻」 子どもに会えないでいる多くのお父さん、お母さんへ捧ぐ って題名。

私が子供を置いて離婚し、子供と全く会えなくなってからの苦渋をなめ地を這うプロセス、そして突如の再会までをただ正直に書いただけで、作品というより率直ならくがきみたいなもの。


私が経験したことが面白かったから。
どこかにこんなメッセージが必要な誰かがいるような気がした。


離婚した当初は「私は被害者だ」って意識しかなかった。
傲慢、傲慢!
それが多くの人の善意の中、私が自分の内側を変えることで外側の現象がどんどん変わっていった。
今でこそ、仏教でいう、この法則か、なんて思うけど、当時の私にしてみたら奇跡が次々起こっていくようにしか見えなかった。


出版社の応募に合わせて書いて、予想外に(笑)というか当然落選したので、そのままほかっていた。


それが、この間初めてお会いした人がいて、「ああ!まさに私はこの人のために書いたんだ」と脳天からびりびり来ました。


私が経験した同じ苦しみの中にこの方もいるに違いない、あれが役に立てれば!と。


押し付けがましく恥ずかしいけど、「良かったら読んでみて下さい」と先日お渡ししました。


さっき、その方から連絡があって、夢中で読んでいただいたようで、私の脳天びりびりは正解だったと感じました。
「勇気をもらいました!ほかにも読んでもらいたい人がいるんです!回してもいいですか?」と言ってくれました。

日の目を見る、って言葉があるけど、これが本当に日の目を見たということだと思った。

ああ、よかった・・・・。


こないだの富士山