謹賀新年

2007年も始まりました。
仕事も始まりました。

さまざまな人たちと日々にこやかに働けることを心から感謝します。



先日、お料理屋さんで「カラスミ」をいただいたのですが、カラスミの作り方をお聞きして、気が遠くなるところでした。
色、つや、味、歯ざわり、すべてにおいて完璧なカラスミを作るためには、何重もの心配りと、何重もの手作業、労力が必要なのです。
今は乾燥機で乾燥させるところも多いらしいですが、「海風」じゃないと決しておいしくはならないそうです。
その方法に至るまでは細部にわたって試行錯誤を重ねて研究されたとのこと。


そのお話が昨年、会社に監査に来た先生が言われたことと重なりました。
なるほどの連続で、誰よりも前でノートを取っていたら沢山当てられる羽目になりました。


まず「あるべき姿」を思い描く。
目的の明確化。
まず、それなしのスタートは考えられない。
この場合は美しい透き通るようなおいしいカラスミでしょうか。

そして今のおのれの状態をありのまま見る。「あるべき姿とどこが、どのくらい違うでしょうか?」
たとえば色が悪いね、歯ざわりがしっとり溶けないね。ってところを見ます。


検証する、学習する。
決して思いつきで改善をしてはいけない。
何をどれだけ改善して、そしてその効果はどのくらいあるのか、その背景には何があるのか。
しっかり見なければなりません。

この繰り返しです。


たとえば、カラスミだとよくわかりませんが1日塩漬けにするのか、1日半では味や見た目はどうなのか、とかね。
その一工程、一工程であるべき姿に向かっていくのです。
しかも細部も見つつ、全体像も把握していなければなりません。

やはり「心」もそうなんだろうな、と思います。
放っておくと傲慢にもなるし、臆病にもなる。


漫然と見過ごさない、すべてを無駄にしない日々の精進は本当に大切だと心に刻みました。
己の未熟さをさらけ出しても、これでもか、これでもか、とやっていきたいです。


そして暮れに知り合いの方と電話していた時、自分の口から「自分の内側から、ほとばしる思いだけで生きたい」という言葉が出てきました。
外側や他人の評価なんてどうでもいいんだ、と。
これも大事にしたいです。


今年はそんなことを思ってのスタートです。


さっき行ってきたヨガ教室で教わったのですが、仏教でいう「四如意足」(しにょいそく)というのが私が書いたことと重なって、またしても、うぉ!ブッダ!グレート!と思いました。

①まず決意!
②努力
③確信「やるぞ!」
④観察し修正していく

だそうです。


岩手の実家からの初日の出


三嶋大社へ初詣