南仏修行旅行《美意識》

フランス人はお洒落でセンスがいいってイメージがあるよね。
(ダンスやバスケの苦手な黒人がいるのと同じで)全ての人がそうだとは言えないけど、実際行ってみて平均値は高いと感じました。


だって町や家並が美しいもーん。
歴史があって、大事にしていて。
あんなところで育ったら美意識も育つだろうよ。(ひがみ?)
レストランのトイレではスワンのクチバシの蛇口になっていたり、雨どいもドラゴンの口になっていたり!
ドアの取っ手もおろそかにはしない。
借り物ではない頑固な美意識がある。
日本は日本の美しさがあるのに「ナンチャッテ何々風」って「もどき」が多すぎる。


今回は一週間の朝から晩までの講義の終了式で「正装かそれに準じた服装のご用意を」と案内のプリントにあったのですが、「その日のためだけに荷物が増えるなんてぇ」とジーンズにブラウスでも羽織ってごまかすもくろみでした。


ところが同室の友人がきらびやかな衣裳をクローゼットにしまったのを目撃して一気にビビり、あわてて時間を見つけて南仏の田舎町の商店街へ飛び出した!


小さな洋服屋のショーウィンドウで見かけたマネキンの服を脱がしてもらって試着し即購入。
その足で靴屋へ行き、服を広げて「このワンピースに似合う靴を出して」って言う。
(全部ジェスチャーと英単語どえす)
そうすると田舎町の商店街の靴屋のおかみさんだけど、「そのワンピースにはこれかこれよ!」と自信たっぷり。
実際、ぴったりなの。
かわいくてバレエシューズみたいなの。
値段も5千円くらいで買えてうれしかった。


意外と暖かくて、所持数が少なかったTシャツを買うときも3色並べて、「私にはどれがいいか?」って聞くと、「あなたにはこれはダメ」ってはっきり言ってくれるんだよね。
日本のお店はなかなか「似合わない」って言わないから新鮮でした。


やっぱり人に似合っていないものは似合わないといってもいいんじゃないかなあと私は思っているんだけど。
言うと相当嫌がられるね。
今日も美容室帰りの娘のパーマを「変な外国人みたい」と言ったら嫌われました。


何にしろ、美しいってことはやっぱりいいことだと思うのさ。
いや、今の首相の言ってることみたいになっちゃうけど。
その人がその人らしく輝いているというか。
たたずまい、姿勢、人生、言葉、すべてが美しい人に憧れる。


写真はマルセイユ・タロットの復元者・後継者でもあり、霊的修行者でもあるカモワン氏とイザベラと。
カモワン氏はヴァジュラサットヴァのマントラを毎日唱えているんだって!!


アクセサリーまでは調達できず、持っていたインドの安水晶の数珠を結んでみた。