解脱の女神

インドへ10日間行ってきました。
ヨーガの勉強を続けているヨーガ・ニケタンの修行旅行です。
今回、全国から30人くらいの参加者が集まり、途中からチベットカイラス山巡礼を終えた先生たちも合流しました。
私の参加もカイラス山の巡礼に行く準備段階のつもりで、今回正式に聖名を拝受し、「ヨーガの道に精進します」という決意をするのです。


死ぬほど暑いデリーからバスで北へ北へと進み続け、最後には雪の残るヒマラヤのロータン峠で修行、1日テントに泊まります。
ロータン峠はダライ・ラマ法王がチベットからインドへ亡命する時に越えてきたところで峠の向こう、チベット側は厳しく切り立っているそうです。
空は真っ青、山々の美しさ、聖なる空気、いつもヒマラヤでは涙がこぼれます。
魂が懐かしがってるかのよう。


肉眼では見えない虹の光が山々に降り注いでいました

キャンプをしたのは峠より下ったのどかな渓谷


日本で師事している木村慧心師とマナリのヨーガ・ニケタンにいらっしゃる兄弟子で女性行者のシスターたち、アルナ・ラリタ両師よりいただいた聖名は、封筒に入った紙に入っています。
真っ先に呼ばれてびっくり。
おそるおそる開いてみると「PARAMA SHIDI DEVI」  
「解脱の女神」
とありました。(女性には女神、男性には聖仙がつきます)
「げ・だ・つ!!?」
頭から電流が走ったというか、木刀で殴られたというか・・・ものすごい衝撃でした。
光栄すぎるのと、単刀直入すぎるのと、それしかないと思っていたことと、これからどう生きたらいいの?すべてが「がーん」で「うわー(絶句)」としか言いようがありません。
仲間と披露しあうと、「純愛の女神」「善行の女神」「甘露の女神」「神慈の女神」「全智の女神」「聖典の女神」「真言の女神」など、実に人それぞれ、さまざまで皆さんの美しさにフィットしているのが不思議で素敵なヨーガの世界です。

毎回インドではテーマがあり、あぶりだされていきます。
もはや「逃げられない」何かを感じました!!!

そして大切なのは山での修行ではないということを肝に銘じなければなりません。
確かに山は過酷で体力・気力が試される絶好の場所でもあるけれど。
私にとっては自分だけの問題として解決できる山の方がラクかもしれない。
いろんな大勢の人たちと作る社会、私たちがみんなで生きているこの場所こそが一番大切な、心を磨く修行の場。



山間の町、マナリはチベットとインドの文化が共存しているのどかな町で、温泉にも入れました バザールから近いチベット寺院にも行ってみました


カラフルな八百屋さん
ダライ・ラマ法王が祭ってありました
ここの寺院にはけっこう大きな大仏様がありました

ニケタンの敷地内で出会ったインドの子供達

デリーで最後の観光の時よった「フマユーン廟」はタージマハールの原型です なぜか立ち去りがたく、振り返り振り返り帰りましたが、オーブ(精霊?)がいっぱい写ってました

追伸:今回の旅でショックだったことは、バンコクの乗り換え時、デリー空港で買ったお土産のローズ水2本をゴミ箱に捨てられたこと(液体持込制限があるので、そのまま日本なら大丈夫だったのですがうっかりしてしまいました)
帰国して翌朝、走ったら、息切れとふらつきで5メートルも走れませんでした。
確かに途中でお腹を下しまくり、食べれずへたれましたが、そこまでへなへな君に体力が落ちているなんて!ラジオ体操で復活中でーす。