台所の音

朝の三島大社でのラジオ体操に参加する途中、住宅街を走り抜けていきます。
すると、それぞれの家の台所からカチャカチャお皿の触れ合う音が聞こえてきたり、お魚を焼く匂い、玉子焼きかオムレツ?の匂いなどが漂ってきます。
「みんなの朝がやってきて、それぞれに誰かが誰かのためにご飯やお弁当の支度をしている」という平和な事実が実に感慨深いです。

先日、修善寺の自然食カフェに寄りました。早く着きすぎて、古い家屋を改造した縁側の席で本を読みながら待っていました。その間、台所から包丁とまな板の「とんとん」という音、炒める音、そしていい匂いもしてきます。
ホント、「至福の音」だな、とじんときました。
台所の音を聞くと、「しあわせ」な気持ちになる。

誰かにご飯を作る行為って、無償の行為だもん。
自分のエネルギーを注いで、おいしいものを作る。自分以外の誰かのために。だから、「面倒」とか「ふん!」と思って作ってはいけないのです。

料理って人だな、と最近思います。技術もあるけど技術じゃない。だからお店は料理人で選びたい。

実家へ帰ると私の叔母さんがみんなを家に招待してくれます。
たくさんおいしいお料理を作って待っててくれるのです!
じゃがいものスープやラザニア、冬瓜の煮物、タイ風サラダ、ぬかづけ・・(先日帰省したときのメニュー)どれも手作りでおいしい。
コーヒーも豆からゴリゴリしてくれます。
こんな心のこもった料理を食べて育ったら・・・すごいパワフルになれる気がします。

私も急に誰かのために料理がしたくなり、レッドカレーを作って娘たちを呼ぼう!と、仕込みましたが、気がついたら鍋底を焦がしてしまい、慌ててまた材料を買いにいきました(とほほ)
みんなでご飯が食べられるのは幸せだあ!