天国との通信

14年前、私は離婚し、ひとり家を出ました。
その後、子供達への心の慰め、という意味があったのでしょう、子犬を飼いました。
その名前は男の子で「ペリー」
私は書類の手続きで婚家に戻った時、一度会っただけです。

私同様、みんなの気持ちも荒んでいたのでしょう、結局飼いきれなくなり、元夫の当時の彼女にもらわれて、あとはどうなったかわからない、と聞いていました。

話を聞くたびに気になって、娘たちも当時は子供でしたが、面倒見切れなかったことを悔やんでいました。
そこで、ペットコミュニケーターの植松尚子さんhttp://www.a-luna.jp/index.htmlにペリーの写真を見ていただき、通信できるか聞いてみました。
重い病気かもう亡くなっているかもしれないが、コミュニケーションはできそう、とのこと。

そして昨夜、24歳から20歳の娘4人と元夫の姉に集まってもらって追悼式をやろう、と植松さんに来ていただきました。

「ペリーの話」(のんびりとしゃべる素直な子)
僕はもう2年前に天国へ来たよ、みんなのことは忘れたことはなかった。
でもみんなの家を出てからは大変だったんだ・・・。幸せを感じたことはなかったのさ。

僕はみんなの家に来てびっくりした。
だってみんながバラバラなんだもん。それぞれがあっちこっちで別々の感じ。
だからどう対応していいかわからなかったんだ。
でも、自分なりにはがんばったつもりだよ。
本当はみんなを癒す目的で僕は来たけど、役目はじゅうぶん果たせなかったみたい。
僕も精一杯だったんだ。ごめんね。

次女に抱っこされている映像。
僕は君に甘えていたよ。だからみんな学校へ行っちゃうと本当に寂しかった。
おばあちゃんは体調が悪いから遊んでもらうのは無理だし。
四女と寝ている映像。
君とは友達のように思ってた、年も近いし。でもよく泣いていたね。
「今でもまだ泣いてるの?」(ちょっとお兄さん目線)
今度動物を飼ったら可愛がってあげてね、僕も今度は上手にやるよ。
長女の顔をなめている映像。
君は一番お姉さんだからつらかったね、気持ちを我慢してじっと立っている。
だから僕は顔をなめてあげたんだ。
三女。君は元気ですぐ出かけていなくなっちゃうんだ。
でもひとりで泣いていたことを僕は知っているよ。
僕もみんなのことは決して忘れたことはないんだ。
おばちゃん。
昼間僕が寂しいときに来てくれて、うれしかったよ!おばちゃんはいつも僕に気を使ってくれてたね、ありがとう。
元夫。
映像に顔がない。のしかかる影のように大きい体。
お父さんが一番荒れていたね。
機嫌のいい時は可愛がってくれたけど・・・お酒を飲むと変わるんだ。
怒られるから怖い。だから緊張してたよ。
次の女の人の家でもケンカが絶えなくて。僕は心を開けないまま、次の人にもらわれた。次の人は年配の男の人で距離を持って淡々と暮らしてた。
いろいろあったよ、でも僕も自分を守ることで精一杯だった。
僕は内臓の病気だったけど部屋の片隅で息を引き取ったよ。
ずっと寂しかったけど・・・死ぬのはこわくなかった。
僕はみんなひとりひとりに適切なことをやってあげられなかったし・・・寂しいから怒られるようないろんなことしてしまった。
今度はちゃんと愛を表現したいよ。

ペリー、いろんなことを伝えてくれて本当にありがとう。君のことは忘れない。

拙かった私たちをどうか許してほしい。
(植松さん曰く、動物は決して人間を責めることはないのだそう・・)
元夫もとってもつらかったんだろう・・・。強い人ではなかったから。

みんなひとりひとりペリーに自分の気持ちを伝えて、最後に輪になって手を繋いで、植松さんを通してペリーに愛と感謝を送りました。

今回ペリーが私たち・・・バラバラな家族をもう一度繋げようとしてくれたのかもしれない。
痛みのある過去、たくさんあるけど、ひとつひとつしっかり対峙していきたい。


植松さんの優れたリーディング能力には感嘆しました。
本当にありがとうございました。